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住宅に必要不可欠な防水工事

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住宅に必要不可欠な防水工事

2022/08/18

シーリング

シーリング工事とは

一般的には「シーリング」ではなく「コーキング」と呼ばれることが多いです。

建築業界では、「外壁の目地やサッシまわりに、止水や緩衝(クッション)の目的のために埋め込むゴム」を「シーリング」と呼び、「内装や建具や家具等のすき間を埋める地材」を「コーキング」と呼び分けています。

「シーリング」という言葉には、封印や密室といった意味があります。

シーリングの目的

建物において主に壁材と壁材の間にすき間(ゆとり)を設けているのを「目地」といいます。

この目地を埋めるのがシーリングですが、なぜこれが必要なのでしょうか。

 

建物を構成するコンクリートなどの部材は、夏季期間は暑さにより膨張し、冬季期間は寒さにより縮みます。

これにより、壁材が圧迫されぶつかり合い、ひび割れや欠けなどの原因となります。

また台風や地震の際にも風圧による「しなり」や地震の振動による負荷も要因です。

 

これらの影響を避けるために、目地というすき間が必要なのです。

ただ目地を設けると雨風を通してしまい、防水という観点では、ない方がいいと思う方もいます。

この両者の役割を保ったまま水密性、気密性を確保するのが「シーリング」です。

シーリングの種類

シーリングの種類には大きく分けて3種類のものがあります。

1.変性シリコン

外壁がタイルのマンションで最も使われるシーリング材が「変性シリコン系」になります。

外壁まわり全般に使用されますが、特に部材の動きに合わせる機能に優れているため、動きの多いサッシなどの金属まわりにも多く使用されます。

2.ポリサルファイド

タイルとタイルの間の目地には「ポリサルファイド系」を使用することがあります。

主に接着性に優れるというメリットがあるからですが、変性シリコンも同時に使用することが多いので、使い分けが大変であり、結果的に変性シリコンを用いることが多くなっています。

 

3.ポリウレタン

「ポリウレタン系」は、シーリング表面の付着性が良く、完全にシーリングが硬化した後も触ると表面がベタベタしています。そのため塗装が被りやすく、塗装仕上げの場合よく使われます。

また、耐候性、耐熱性、耐久性に優れている。

4.ウレタン

シーリング材の中では最上級の耐久性をもっています。しかし紫外線に弱いため、外壁や屋根には不向きです。

また埃を吸いつけてしまうため、使用時は上から塗装すると良いです。

 

シーリング工事のポイント

1.シーリングの打ち替え

打ち替えとは、劣化したシーリングを全て剥がし、新しいシーリングを打ち込む方法です。

打ち替えにより、シーリングの性能を最大限に発揮させることができます。

ただし、既存シーリングを剥がす際は取りこぼしなく行う必要があります。

取りこぼしすると、剥離の原因となる場合があるので注意が必要です。

         打ち替え 全撤去

既存のシーリングを剥がさず、上から被せるように打つ方法です。

撤去作業を省き使用材料を減らすため、施工費用を安くすることができます。

しかしその分、劣化が早まる危険性もあります。

サッシまわりや出窓まわりは、陰になりやすい場所なので劣化度が低い場合、既存シーリングの上に打ち増すということがあります。

また既存シーリングを全撤去せず、建材のまわりは残し、シーリングの真ん中部分だけV字にカットし、打ち込むやり方もあります。

これらはもっとも、劣化度が低い場合に限ります。

 

            打ち増し

2.プライマー

プライマーとは、シーリングを充填する前に塗る接着剤になります。

プライマーを塗る下地がコンクリートなのか金属なのか、シーリング材がシリコンなのかウレタンなのかにより種類が異なります。

間違ったプライマーを使用すると、剥離の原因となるので注意が必要です。

また、雨などにより下地が濡れた状態だと性能を発揮できず、剥離や漏水の危険性があるため、完全に乾いてから施工することが必要です。

3.シーリングの接着

シーリングの接着方法には2種類あり、2面接着と3面接着があります。

施工方法としては、2面接着が基本です。理由としては、「あそび」を持たせておく事で、気温による建物の縮みや地震による揺れに対してシーリング材の伸縮効果を最大限に発揮するからです。

バックアップ材をいれるとより効果的です。

3面接着は相対面に加え躯体にもプライマー処理を施すことです。

動きがない躯体の場合に限り、防水性能を高くしたい場所には3面接着が有効です。

 

 

4.シーリング材の攪拌(かくはん)

シーリング材は一成分形のものと二成分形のものがあります。

通常の仕様では、主剤と硬化剤の二液を混合して使用する二成分形のシーリング材を使用します。

少量の使用であったり、施工性を考慮する箇所の場合、一部一成分形のカートリッジタイプを使用する場合があります。

二成分形のものは適正な時間、攪拌しなければ効果不良を起こしてしまうので注意が必要です。

シーリングの寿命

シーリングの寿命は、使用環境によっても異なりますが、5年~10年を過ぎるとひび割れる現象が起きると言われています。

さらに劣化が進むと、シーリングが痩せ細って隙間ができ、ポロポロと剥がれ落ちます。

そうして目地があらわになると、雨水や風の影響により、シーリング材周辺の壁面のひび割れ、室内への漏水、建物基礎の腐食を招いて、家の寿命を縮めてしまうことになります。

また日当たりの良い場所では、劣化の進行を早めるため、こまめなチェックをしておくことをおすすめします。

まとめ

シーリングは、建物が防水性や耐震性を維持するために必要不可欠です。

日頃から目につかない、注意して見ることもない隙間に詰められたシーリングは、実は寿命が近い状態にあるかもしれません。

特に劣化が顕著に表れやすいのが外壁部分のシーリングとなります。

外壁材のすき間、窓4と外壁の継ぎ目などをたまにセルフチェックしてみてください。

ちょっとした気づきが、あなたのお家を守り、家族を守ることになるかもしれません。

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